著者:野口 国蘭(のぐちこくらん)
昭和23年東京神田に生まれる
私立跡見学園高等学校卒業
國学院大學文学部文学科卒業
立正大学科目等履修生(仏教学部)
「わが祈りの記」株式会社水書房刊
「宝珠のことば」(一)(二)(三)株式会社水書房刊
「宝珠のことば」不死鳥編 株式会社水書房刊
現在 宗教法人尚徳寺 住職
社会福祉法人桜樹会監事
仏教カウンセラー
輪母の会 運営委員(本部 池上本門寺)
社会福祉法人桜樹会監事
メンタルケア・アドバイザー
メンタルセラピスト
私が寺の人生相談の仕事に携わってから、早いもので41年の歳月が流れました。
カウンセリングの現場で感じたことは、ことばの功罪ということです。人間はたったひとことの毒のあることばで、死にたいほどの苦しみを味わうこともあり、たったひとことの暖かいことばで、天にも昇る心地になることもあります。
失意の相談者の多くが、家族や周囲の人々の心ないことばで追いつめられ、傷つけられ、本来の悩みをより一層深めた状態で苦しんでいました。
それほどにことばというものは、人の心を支配し、その人の人生を左右してしまうほどの大きな力を持っています。
迷っているとき、苦しいとき、悲しいとき、腹の立つとき、何となく気分がくさくさしてきたとき、生きることに疲れてしまったとき、(どうか、今の私にふさわしいことば、必要なことばを授けてください)と念じながら、パッと本のページを開くと、そこに救いのひとことがあるような、そんな本がほしいとかねがね思っておりました。
そのような意味あいにおいて誕生したこの「宝珠のことば」は、仏の教えを平易にまとめたものです。
人間はたったひとことの毒のあることばで、死にたいほどの苦しみを味わうこともあり、たったひとことの暖かいことばで、天にも昇る心地になることもあります。迷っているとき、苦しいとき、悲しいとき、腹の立つとき、何となく気分がくさくさしてきたとき、生きることに疲れてしまったとき…。ぱっと開くとそこにあなたへの救いのことばが現れます。 | 2011年3月11日に東日本を襲った「東日本大震災」。大震災の被害の甚大さは、想像を絶するものがありましたが、人々は悲しみを分かち合い、励まし合い、助け合い、人と人との「絆」を結び直す方向に向けて力強く歩み出しました。人は絶望的な状況や危機に陥ったりどんなに打たれ叩かれしても、不死鳥の如く力強く蘇り、生きる希望と勇気をもって大空高く飛び立つことが出来るのです。 |